種類 オレンジワイン
生産地 ゴリシュカ ブルダ / スロヴェニア
ブドウ品種 ピノグリージョ 100%
容量 750ml

オレンジワインの中心地の一つである 「ゴリシュカ ブルダ Goriska Brda 」

ソムリエ T 「ゴリシュカ ブルダ」とはスロヴェニアの北西部に広がる丘陵地帯の名前です。
イタリアとの国境があり、第一次大戦後はイタリア領だったところです。

ソムリエ K ブドウ栽培が盛んで、昔から「オレンジワイン」を作り消費していた地域です。

ソムリエ T 「ラディコン」や「「グラヴネル」などのイタリア フリウリのオレンジワインが世界で注目される中、旧ユーゴスラビア領だったこの地域のワイン産業は大きく出遅れてしまいました。
戦争の悲劇が無ければ、この地域のワインはもっと早く注目されていたかもしれません。

ソムリエ K 今後、もっと注目したい地域ですね。

【クリネッツ Klinec 】 (インポーター資料より)

スロヴェニアワインの歴史。

フリウリのゴリッツィアから10km。国境からは900m の 位置にある「クリネッツ」。この地域は世界大戦中にイ タリア、ドイツ、クロアチア、ハンガリーに順次占領され、その度に農地や生活は難しい局面を迎えた。 第 2 次世界大戦前、「クリネッツ」はこの地域で最も 有名なワイナリーでウディネやコルモンスのレストラン で高く売られていた。

「第2 次世界大戦後、ユーゴスラビアの統治下に置かれ、一変。ワインの販売は禁じられ、1991年まで 自由なワイン販売は許されなかった」

ワイン造りが許可される 1991年まで、彼等はいちじく、モモ、さくらんぼ、オリーヴ等の栽培で生計を立ててきたのだそう。 葡萄栽培自体は古くから盛んだった。

「クリネッツ」は 1918 年設立。現在の当主アレクスが 5 代目。弟のウルス、奥さんシモーナと共に野菜栽 培、豚の飼育、それらを使った料理を提供するトラッ トリアの経営。そしてワイン造りを行っている。
「ワイン造りは生活の一部。トラットリアで提供する為 に始めたもの。豚の飼育も野菜も完全無農薬。自分達が食べたい、飲みたいものを造る」
畑はメダーナ周辺に 6ha を所有。家族だけで管理で きる範囲に抑えている。ワイナリーというよりも農家で 野菜の畑と混在している。

「次世代に健康な畑と周辺の環境を残していくこと が最重要。自分達の野菜や葡萄樹でコンポストを作 り、それを土に戻していく」

化学薬品は一切使用しない。ビオディナミでもベト病 対策として使われる銅すら使用しない。

「天然硫黄、香草、野菜から抽出したもの。海草、石英、乳清、青石、ヴィネガーのみ。ホルモン剤さえも使用しない」

ベト病にはのこぎり草、除草にはグレープフルーツの 種から抽出したオイル。ウドンコ病には海草と自然由来のもの以外使用しない。

【ガルデリン Gardelin】
マール土壌に砂質が多い畑のアッサンブラージュ。徐梗して足で踏んでプレス。自然酵母のみでコンクリートタンクで発酵。5日間マセラシオン。1度移し変えを行い、良質の澱を少量残してアカシア、チェリー、オーク樽を使って熟成。熟成期間は36ヶ月以上。アッサンブラージュしてボトリング。瓶詰め時に極小量の亜硫酸を添加する。

ワインコメント
赤色がかった濃いオレンジ色。赤銅色にも近いです。香りはドライアプリコットやラズベリーのコンポート、蜂蜜、樽の香り、やや栗のニュアンス。厚みがありベリー系の果実味が広がります。(ソムリエ T)ほぼロゼワインといってもいいようなテイストです。