キュヴェ サンタンヌ ブリュットNV/シャルトーニュ・タイエ Cuvee Sainte Anne Brut NV ChartogneTaillet

8,800円(税込)

購入数

種類 スパークリングワイン/辛口 
生産地 シャンパーニュ/フランス
ブドウ品種 シャルドネ50%,ピノ・ノワール 50%
容量 750ml
表示アルコール度数12.5%


ランスの北西に位置するメルフィという小さな村で家族経営(RM)のシャンパーニュ。当主のアレクサンドル・シャルトーニュは戦後長い時間をかけて復活したこの土地でメルフィをテロワールを表現したシャンパーニュ造りに挑戦している。師事しているのは「ジャックセロス」のアンセロム・セロス。

ソムリエ K 単純にこのシャンパーニュ好きですね。飲み疲れしないというか、飽きないというか。

ソムリエ T 確かに単独で飲ませる複雑さと優しさがありますよね。じんわりくる果実味などビオディナミのシャンパーニュらしさがでてる。

ソムリエ K 「ジャックセロス」のアンセロムに師事するだけあって、似たニュアンスはあるよね。

ソムリエ T リンゴや桃をちょっと煮詰めた甘い香り、蜂蜜やカラメル、バターやトーストの香りなど、複雑です。

ソムリエ K 泡立ちはもちろんきめ細やかで、甘さが全面に出るけどバランスが取れていて。
フルートグラスではなく少し大振りのグラスでも楽しめます!

ソムリエ T 合わせる料理はなんですか?

ソムリエ K スタンダードでもこのレベルのシャンパーニュなら、やっぱりフレンチがいいですね?クリームチーズのムースにコンソメジュレ、海老、キャビアとか。

ソムリエ T 完全にフレンチの前菜ですね(笑)一応「家飲み」がコンセプトなのでもう少しシンプルにしましょうよ。ロックフォール(青かび)チーズとチコリのサラダ仕立てとか。

ソムリエ K 少し甘さを感じるので軽めにブルーチーズを使うのはいいですね。

ソムリエ T このスタンダード・キュヴェを始め、上級のキュヴェはもっと注目されてもいいと思います。当主も若くいろいろなチャレンジをしています。これからもっと素晴らしいシャンパーニュを作ってくれると思いますよ。


(インポーター資料より)
生産者 アレクサンドル・シャルトーニュ。果てしない熱意を持った1983年生まれの30歳。
大学の卒業研修でジャック・セロスのアンセルムに師事。多大な影響を受け、2006年に両親が営むシャルトーニュ・タイエに戻った。セロスで学んだことは「ブドウの根をまっすぐ伸ばす方法」と「自然環境を尊重したワイン造り」であると語る彼にとって、畑表面の草だけでなく土中の微生物まで殺して土を不活性化させ、ブドウの樹がまっすぐではなく横方向に根を広げてしまう環境を作り出す除草剤は無用のものだった。その代わり手間はかかるが、野草をコントロールし畑に空気を含ませるために畑を鋤き耕している。馬や機械が入れないほど樹間の狭い畑は人の手で耕すという念の入れようである。
さらに先人の経験と記録にもヒントを求めた。ヴィンテージの出来やブドウの取引について18世紀の初めから代々絶えることなく綴られていたシャルトーニュ・タイエの家長の日記から優れた畑を割り出し、古い文献から昔のメルフィではブドウの樹1本につき4房までしか実をつけさせなかったことを知り、通常の半分以下に収量を抑え、自根で密植されていた当時のスタイルの畑も復活させた。他にも日当たりを良くしてブドウの熟度と糖度を上げるため、他の生産者の畑より長くブドウの枝を切り、ベースワインの発酵には畑の土壌によってステンレスタンク、タマゴ型のコンクリートタンク、バリックを使い分けるなど様々な工夫を凝らしている。
細かな違いがひとつひとつ積み重ねられた彼のワインは、先代の頃に増してミネラル感豊かで土地のエネルギーに溢れている。

シャルトーニュ・タイエが位置するのはランスの北西に位置するメルフィという小さな村である。今でこそ知名度は低いが、18世紀にはヴェルズネイやアイなど現在のグランクリュの村と同等の最高ランクの価格でブドウが取引されていたという歴史を持つクオリティの土地である。

メルフィにある様々な土壌タイプの畑からのワインをブレンドすることでメルフィのエッセンスを昇華させ、シャルトーニュ・タイエが根差す地を総合的に表現したシャンパーニュ。リンゴの蜜のふくよかさとさわやかさを思わせるエレガントな香りが心地よい。旨みとして感じる細やかなミネラル感と果実のジューシーさに富むアタック。ハチミツやバターのふっくらとしたボリュームに加え、長期熟成の複雑さ、そしてアフターのフレッシュさが全体のまとまりを良くしている。高く広く華やかに感じられるのは、砂を多く含むメルフィのテロワールならでは。キュヴェ名はメルフィの守護聖人サンタンヌに因む。

土壌 厚い表土は砂質をベースに海抜により粘土、砂岩、石灰などタイプの異なる土壌が混ざっている。下層土はチョーク。
栽培方法 ビオディナミ。除草剤を使わず、馬や重量の軽いトラクターで土を鋤き耕すが、馬や機械が入れないほど樹間が狭い畑は人の手で耕す。畑にはブドウ以外にも様々な植物が育つ。それぞれの植物は土地の状態を如実に反映するため、育っている植物の種類や生育状況を土壌づくりの参考としている。必要であれば、グリーン・ハーヴェストも行う。
醸造方法 収穫後、区画ごとに空気圧プレス機で時間をかけてソフトなプレスを行う。発酵には土壌タイプによってステンレスタンク、卵型コンクリートタンク、バリックを使い分けている。ミレジムとフィアクルは人の手でルミアージュする。